10年前、何をしていましたか? 最初に思い出すのはどんなことですか?

2022年9月3日のよく晴れた土曜日、三島落語会第50回記念公演が三島市民文化会館にて開催されました。

筆者撮影。令和2年にリニューアルしてきれいになった三島市民文化会館

三島落語会は、2012年スタート

「10年もやっているんですね」と声をかけられた時、席亭兼おかみさんの私は思わず「そんなに経ってませんよ?」と答えてしまいました。でも、なんということでしょう。知らないうちに、10年も経っていたんです。

笑福亭羽光師匠が三島に移住したのが2012年。せっかくだからと三島で落語会をはじめました。「三島で開催するから…」と軽い気持ちで「三島落語会」と名付けたところ、「ずいぶんでかい名前を付けたもんだねえ」と言われました。「こういうのは回数を数えたほうがいい」と教えてくれた方がいて、「第○回」とチラシに入れるようになりました。

会場が変わったりコロナ禍でお休みしたりしながら、気づけば10年。2021年には羽光師匠が真打に昇進。笑福亭鶴光師匠を呼んで三島市でも披露興行を行いました。

「明日は《失われたキンタマ》をやります」

関西弁の上方落語家が三島に移住した理由。笑福亭羽光の他力本願人生とは

第50回記念公演、ゲストは瀧川鯉八師匠と恩田愛さん

第50回記念公演のゲストは、成金として共に活動した瀧川鯉八師匠、シンガーソングライターの恩田愛さん。

筆者撮影。左から瀧川鯉八師匠、笑福亭羽光師匠

チラシの羽光写真が大き過ぎるという話があったりなかったり……。

筆者撮影。恩田愛さん

子どもから大人までたくさんのお客さまに来ていただき、終始和やかな雰囲気(筆者の感想です)。ゲストのお二人にも、都会のようで里山のふしぎなまち、三島の魅力をお伝えできたかも。


三島落語会 第50回 令和4年9月3日(土) 三島市民文化会館 小ホール

出演:瀧川鯉八、笑福亭羽光、恩田愛

笑福亭羽光:ニューシネマパラダイス
瀧川鯉八:寝るまで踊らせて
笑福亭羽光:関西人のはらわた
~中入り~
恩田愛
笑福亭羽光:拝啓15の君へ


落語といえば古典落語のイメージを持っている方も多いですが、三島落語会ではおなじみ、旬な新作落語をお楽しみいただきました。

目標なしで続いた10年。これからの10年は

会場では多くの方に声をかけていただき、ゆるく見守ってくれた皆さんのおかげで続けられたのだな、としみじみ感じるあたたかい会となりました。

はじめた時は、10年後のことなんてまるで考えていませんでした。そして10年続けても立派にはなっておらず、できていないことだらけです。途中、羽光師匠が死にかけたこともあります(解離性脳動脈瘤)。

三島落語会10年を振り返ってみて、大きな目標はなくとも、ゆるゆると続けることで生まれる意味もあるのかなと思います。がんばりながら続けるのは大変です。いつも全力で走っていなくても、成長しなくてもいい。続けていれば、ダメな時は誰かが助けてくれるかもしれませんよね。

いつの間にか10年が経っていたので、次の10年に向けての目標もありません。ゆるゆると落語をお届けするので、お互いなんとか生き延びて、またお会いしましょう。次の開催は12月12・13日、三島落語会番外編「長泉落語会」です!

2019年12月に「解離性脳動脈瘤」を発症し入院

https://hc.nikkan-gendai.com/articles/277201

三島落語会第50回記念公演の様子を恩田愛さんがYouTubeで公開してくれました!

ではまた。

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